
2017年12月9日(土)
新大阪『キャプテン翼スタジアム』にて第1回ボールバスカーが開催された。
前日からの小雨の天気も回復し、当日は晴天に恵まれた。
大会当日最低気温は4℃ 最高気温でも10℃とかなり寒い日の開催となった。
会場には、1チーム3人のエントリー
18チーム、およそ60人の選手が集まった。

ボールバスカーとは、球技における総合格闘技として作り出された。
バスケットボールとサッカーを合わせた大会だ。
バスケ+サッカー=バスカー

普段はフットサルコートとして営業している、キャプテン翼スタジアムに、バスケットゴールが設営された。
フットサルの服装をしている選手がバスケットゴールに向かってシュートしている。
異様な光景だった。

大会自体は、もちろん優勝目指して戦うわけだが、バスケットマンがフットサルをしたり、フットサルしてる人がバスケをしたり、もう勝敗は読めない状態。
こんな大会、果たしてちゃんと開催できるのだろうか。

大会主催のたつをもこんなに必死に説明したことはなかっただろう。
「そもそもバスケットボールっていうのは、2点入るんです」
今までの大会ならバスケをする人が集まってるので、説明は単純明快。
しかし、バスケをしたこともない人もたくさんいるわけですから。
説明に少し時間がかかりましたが、しっかりとルールの説明を行いました。

バスケットボールをフットサルコートで行う。

バスケットマンがフットサルを行う。
本当に変な大会です。

エントリーは3人1組で、当日はランダムに、別の3人1組のチームと合併し、合計6人の1チームを構成する。
この時点で、上手い人を固めて勝ちにこだわることができなくなる。
しかも、初めましての人とのチーム。
初めは少し緊張感がありました。
この緊張感がまた新鮮でした。

競技の決定方法は、コインシュート!
裏表に、サッカーボールとバスットボールが書かれたコインを、大空にシュート!

これによって、いきなり、フットサルになるのか?バスケットになるのか?を決定する。
どの競技で戦うかが試合開始の数分前に決定する。
プレイヤーからしたら混乱する瞬間。

バスケの方が得意なのに、フットサルになったりすることもある。
もちろん、負けられない場面で逆の競技がくることもある。
ある意味、試合開始前から勝負がついてる瞬間もある。
だからこそ、スポーツを純粋に楽しめる大会となった。
勝ちにこだわるというより、楽しむことに夢中になる大会へ!
何を言っても、このコインシュートで全てが決まる!

スポーツとは面白いもので、年齢や性別すべての壁をぶち壊す力がある。
僕自身、バスケットボールの大会とフットサルの大会、どちらの大会も開催したことがある。
しかしながら、エントリーしてくれた選手がかぶることはなかった。
競技の壁がぶち壊せないかなと思ったのも開催のきっかけだった。

僕はバスケットのシュートを決めたあと、サッカーのゴールのように喜ぶ姿を見たことがなかった。
点を取る競技がバスケット。
点がなかなか入らない競技がサッカー。
よく1点の重みが違うという人がいるが、1点の重みは僕は同じだと思っています。
だからこそ、この姿は嬉しかった。

試合以外の人もコートサイドから大歓声!

1点決めるごとに、チームみんなで称え合う!
そりゃ〜そうですよね!初めましての仲間がいるわけですから。

何度も何度もこうやって抱き合って喜ぶ姿があった。

そして試合が終わったら、「ありがとうございました」って握手を交わす。

とにかく、初心者が起こすミラクルがすごかった。

この彼女に関しては、バスケもサッカーもしたことがない!
それなのに、主旨が気に入ってくれて、女性3人で参加してくれた。
正確にいうと、会場に来た瞬間、上手い人が多すぎてキャンセルしようかと思ったくらいだったそう。
この大会は楽しむ大会。
僕は彼女がボールを持つたびに、「初心者ですよ!近づいたらファールですよ!」と叫んだ。
そうなんです、この大会は女性への優遇がすごい!
女性に不意に近づいたり、タックルをしたりすると、審判が笛を吹きこう告げるのだ!
「セクハラファール!」
すると、仮装したポリスが登場し逮捕されてしまう!
そして、コート外へ1分強制退場される。
みんなこの特別ルール「セクハラファール」が嫌で近づけない!
そうすれば、女子は活躍できるのです。

僕は思っています。
この3人の初心者女子が参加してくれたことが、この大会の勝因だと。
スポーツもしたことがない、初めましての人とのチーム。
仲間できることをしてる時の方が絶対に楽しいに決まってる。
でも彼女たちはこんなに素敵な笑顔を見せてくれた。
うまくいかない場面がたくさんある中、楽しんでくれて本当に感謝しています。

フットサルの場面でもいいシーンはたくさんあった。
やっぱり経験者は素晴らしい。

僕はこの行為がすごく好きだ。
倒れた選手に手を差し伸べる。
こんなシーンがバスケットの場面でもたくさん見られた。

少しずつ楽しみ方を理解していく選手たち。

バスケでもゴールキーパーがいる状態。

ガンバのユニフォームを着た彼は、見事な3Pシュートを沈めた。
「みんなに褒められて嬉しかった!」と話す。
そのあとに話したのが感動した。
「だってね、3点入るんですよ!」
そうですよね!
バスケで当たり前のことはフットサルプレイヤーにとって超新鮮!

フリースローでも、下投げで挑戦!

またこれが入るんですわ。

フリースローでは逆にバスケットマンの方が緊張します。
入れて当然という目線で見れられますからね。
なんか本当に不思議な雰囲気がずっと漂っています。

とにかくみんなで笑いながら楽しむ大会。
サッカー&バスケットと思っていただろう。

大会内ではアトラクションとして、バレーボールも行われた。
大会の主旨は「スポーツの壁を越える、そして、仲間を作る!」です。
なので集まってくれたみなさんをもう一度バラバラのチームにして、バレーボール大会!

こうなってくると僕の独壇場!
楽しむことは大好きですから!
もちろん、考える企画もいやらしいものばかりです。
できそうでできない!これがキーワード。

バレーボールほど、声かけが大切な競技はないですからね。
初めましての人がまた初めましてにされる。
しかし、みんなは初めましての人との楽しみ方をもうわかってるので、すぐ仲良くなってました。

この会場にいる人、全ての人がいろんな壁を越えて仲良くなってくれたらいいなって思ってました。

これみんなでハイタッチしてますが、今日初めてお会いした人ばかりですよ。
それがこんなに笑顔になります。

そして、ピッチが少し濡れてたので、急遽、発案した、競歩リレー!
これがまた盛り上がりを見せる!
リレーバトンを持って行っててよかったと思った瞬間でした。

こちらも全く知らない人にバトンをリレーする。
「俺や俺や!」と叫ぶ面白さ。
でもね、意外とバトンリレーがミスすることってないんです。
不思議ですよね。
これだけの人がいたらわからなくなるんじゃない?って思いがちですが、その逆です。
これだけ人がいるから迷惑はかけれない!
自分がバトンリレーする人を間違わないようにしよう!
そういう思考になります。
意識すること・声かけすることの大切さも感じてます。

ゴールはほぼ同着!
もっと差がつくのかなと思ってましたが、最後の最後まで抜きつ抜かれつでした。

ゴールテープを切る瞬間って本当にいい表情になります。

その瞬間、またこうやってみんなで歓喜するんです。
勝っても負けてもみんな笑顔で拍手してました。

賞品はなんとなんと!
素敵すぎるオーセンテックのシャツ!
心斎橋ヴィンテージスポーツの方が会場にきてくれて、急遽、プレゼントをしてくれました。
シャツを飾って宣伝にきたのに、協力してくれることに!
こんな嬉しいことありますか!!
ぜひいけてるオーセンティックを探してる人がいれば、心斎橋ヴィンテージスポーツさんをご利用ください。
先日のバスカーで来ました!って言ったらいいことあるかもですよ?
https://www.vintagesports-football.com/shinsaibashi

おめでとうございました。

後半戦もたくさんの笑顔のまま、大会は終了しました。
実際、どんな大会になるか不安でしたが、開催してよかったなと思っています。
フットサルやってる人がこんなにバスケしたいんだと思ったのも新鮮でした。
というのも、やろうと思っても、ガチのところが多くて、初心者ができる場所がない。
バスケしてる人がフットサルやるのも同じ。
なにかしらこの経験値、レベルの差が競技間の壁を作ってることがわかった。
そういう意味ではきっかけって本当になんでもいいと思う。
今回の大会でちょっとやってみたいなって人がバスケやフットサルに触れてくれるとまた嬉しい。
そんな何かのきっかけを作れたなら、開催の意味はあったのかなって思っています。

第1回 優勝おめでとう!
何がすごかったかとかはもはやわかりません。
プレーどうのこうのというより、チームワークがよかったような気がしています。
ただ、僕が主催する大会ですから、優勝したっていいことは対してありません。
「おめでとう」って言われるくらいですね。
大会自体、もっともっと参加者がいたらよかったなと思うこともあるが、どんな大会かわからないので、今回は見送るって人も多かった。
その証拠に、賞品はむちゃくちゃ集まった。
期待はしてるけど、ちょっと不安って時はこうなります。
これもまたリアルです。

ほんまに抽選会もこんな笑顔で楽しんでくれて、僕も参加したかったくらいです。
まぁだいたい1つはなにか持って帰れたんじゃないかな?
でもこれからもし続けていくなら、この楽しさをどうやって伝えていくか考えないといけないな。
きっと参加してくれた人には伝わったと思う。
楽しむってことは競技じゃないんですよね。
仲間と楽しもうと思うことなんですよね。
普段やってるスポーツもいいんですが、違うスポーツから学ぶこともたくさんあります。
そのスポーツが持ついいところを共有し合えることでもっともっと今までのスポーツが好きになれます。
仲間だって同じで、旧友も大切ですが、新しい誰かと出会うことでまた違った人生になります。
もっともっとたくさんの人にスポーツの素晴らしさを届けたい。
その方法をもっともっと考えないといけないなと思った。
こうやってみると、みんないい笑顔しています。
こんなに楽しんでくれる大会にできたことはみなさんのおかげです。
本当にご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました!
寒い野外で、やったことないスポーツで、知らない誰かとチームになる。
いいことなんてまったくないんですよね。
でも参加してくれた人にしかわからない感覚が残ってると思います。
今のところ、僕はそれだけで十分です。
もっともっと改善点はあります。
正直、目をつぶってる部分はたくさんあります。
もし次回、開催することがあったらこれを読んでくれてるあなたも参加してみてくださいね。

スポーツの魅力
これは本当に無限大です。
言い出したらキリがないくらいすごいんです。
このバスカーは初心者の大会ではなく、初心者になる大会です。
うまさをアピールする大会ではないです。
スポーツを続けてる人ならわかるはず!
続けれてるってことは、その昔、そこに楽しさとか面白さがあったはずです。
その初心を初心者から学ぶ大会です。
それから初心者の人に言いたい。
「初心者だから…」って思うのはやめてください。
初心者はある意味、プロよりも優れてる部分があるってことです!
自信を持って、僕の大会に参加してください。
僕はそんなあなたを応援してますから。